QualityOne Vault では、ビジネスプロセスや関連ドキュメントを階層的なインターフェースで表示することができます。ドキュメントを 1 つまたは複数のプロセスに関連付け、そのドキュメントのリストをプロセス詳細ページに表示できます。組織でプロセス階層ページの視覚的階層レコードを作成する前に、いくつかの Vault コンポーネントを設定する必要があります。
視覚的階層について
視覚的階層オブジェクトと階層ドキュメントオブジェクトは、ユーザがプロセス階層ページに移動したときに表示されるコンテンツ構造をサポートしています。
視覚的階層オブジェクトタイプを設定した後で、視覚的階層オブジェクトレコードを使用してビューアを設定できます。設定が完了すると、階層ドキュメントオブジェクトレコードを使用して、視覚的階層オブジェクトレコードとビジネスプロセスドキュメントとの関係を確立できます。ユーザは、階層ドキュメントオブジェクトレコードを配置してドキュメントのコレクションをカテゴリ化して表示することができます。
設定の概要
プロセス階層を使用するように Vault を設定するには、以下の手順を行います:
- 視覚階層のオブジェクトタイプ、フィールド、ページレイアウトを設定します。
- ドキュメントフィールドを階層ドキュメントオブジェクトのページレイアウトに追加します。
- 視覚的階層構成コンポーネントを作成します。
- 任意の作業: 視覚的階層オブジェクトにカスタムタブを作成します。
- 任意の作業: アプリケーションユーザのランディングタブとして階層ページを設定します。
- プロセス階層を管理・表示できるようにユーザに適切な権限を付与します。
設定が完了すると、組織は必要に応じてプロセス階層ページの視覚的階層レコードを作成・管理することができます。
視覚的階層オブジェクトの設定
視覚的階層オブジェクトに以下のオブジェクト設定変更を行います。
視覚的階層オブジェクトフィールド
視覚的階層オブジェクトの関連文書 (サポート文書) と併用できるようにカスタム情報フィールドを設定します。
視覚的階層オブジェクトタイプ
視覚的階層オブジェクト設定にプロセスオブジェクトタイプを作成します。視覚的階層オブジェクトタイプは、各階層の最上位の組織レベルで構成されます。プロセス階層ページのドロップダウン階層セレクタには、有効なすべての視覚的階層オブジェクトタイプが表示されます。
視覚的階層オブジェクトページレイアウト
視覚的階層オブジェクト設定で、プロセスオブジェクトタイプにオブジェクト詳細ページレイアウトを作成し、以下の変更で設定します:
- 階層ドキュメントの関連オブジェクトセクションを追加すると、ユーザは視覚的階層レコードにビジネスプロセスドキュメントを関連付けることができます。
- 子視覚的階層層の関連オブジェクトセクションを追加すると、ユーザは自身のビジネスプロセス構造に合うように視覚的階層レコードの関連付けと配置を行うことができます。関連リストのフィルタリングで、視覚的階層タイプ > イコール >ビジネスプロセスでフィルタリングします。でフィルタリングします。このフィルタによって、視覚的階層レコードを関連付けるユーザが不適切なオブジェクトタイプのレコードを選択できないようにします。
追加の視覚的階層オブジェクトタイプがある場合には、それぞれのオブジェクトタイプにオブジェクト詳細ページレイアウトを設定する必要があります。
視覚的階層コンポーネントの作成
視覚的階層プロセス詳細ページの全般セクションにフィールドを表示するには、コンポーネントを作成する必要があります。
注: 視覚的階層構成コンポーネントを作成するには、MDL を使用する必要があります。詳細については、マネージドサービスにお問い合わせください。
視覚的階層オブジェクトタイプごとに 1 つの視覚的階層構成 (Visualhierarchyconfiguration
) コンポーネントを設定することができます。
視覚的階層構成フィールド (Visualhierarchyconfigurationfield
) コンポーネントを設定して、含めるフィールドやその表示順序を指定することができます。
制限
プロセス階層には以下の制限が適用されます:
- 構成に応じて、親レコードなしで最大 3 つの視覚的階層レコードと、最大 5 つのレベルの親子レコード関係を作成できます。この設定に関するサポートが必要な場合は、カスタマーサクセスマネージャーに詳細をお問合せください。
- 構成に応じて、各親視覚的階層レコードは子レコードを 10 個まで持つことができます。この設定に関するサポートが必要な場合は、カスタマーサクセスマネージャーに詳細をお問合せください。
- 任意のオブジェクトタイプの視覚的階層レコードを異なる視覚的階層オブジェクトタイプの親レコードに関連付けることはできません。
ユーザ権限の設定
以下に説明する権限に加えて、適切なオブジェクトとオブジェクトフィールドにアクセスするための適切な参照と作成の権限がユーザに付与されていることを確認する必要があります:
- 階層ドキュメントオブジェクトの場合: 作成、参照、編集、削除権限。
- 視覚的階層オブジェクトとオブジェクトタイプの場合: 作成、参照、編集、削除権限。
- 階層タブの場合: 表示アクセス権。
- 視覚的ナビゲーション詳細ページ: 表示アクセス権。
- 視覚的ナビゲーションランディングページ: 表示アクセス権。
- 個別のレコードレベルで表示を制限するには、視覚的階層オブジェクトの一致共有ルール (動的アクセスコントロール) オブジェクトを有効化し、ライフサイクル状態で視覚的階層ライフサイクルを設定することができます。この方法を使用する場合でも、アトミックセキュリティ経由で視覚的階層オブジェクトの親、親内の位置、アイコン、名前、説明のフィールドへの読み取り権限をユーザに付与することが推奨されます。
関連権限
標準システム管理者または Vault 所有者のセキュリティプロファイルで、本書に記載されたすべての手順を完了することができます。お使いの Vault がカスタムセキュリティプロファイルを使用している場合、プロファイルに以下の権限が付与されている必要があります:
タイプ | 権限 | 制御 |
セキュリティプロファイル | 管理者: 設定: ドキュメントライフサイクル: 作成、編集 | ドキュメントライフサイクルを作成・変更する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: コンテンツ設定: ドキュメントタイプ: 編集 | ドキュメントタイプを変更する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: コンテンツ設定: オブジェクトライフサイクル: 作成, 編集 | オブジェクトライフサイクルを作成・変更する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: コンテンツ設定: オブジェクト: 作成, 編集 | Vault オブジェクトを作成・変更する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: セキュリティ: 権限セット: 編集 | 権限セットを変更する権限。 |