Veeva QualityOne インシデント管理により、組織は安全性、環境、車両、または物的損害のインシデントを報告、追跡、調査、管理することができます。HSE インシデント管理により、OSHA 規制に準拠する組織およびレポート作成の目的で OSHA 301、OSHA 300、または OSHA 300A ログを生成することができます。また、組織は労働情報を月単位で追跡し、組織のリスク傾向および統計を一覧化してリスク評価を行います。これにより組織は安全第一の文化を構築し、よりデータを重視した安全性に向けた取り組みを行います。

HSE インシデント管理は、以下のように定義されたイベントカテゴリを通じて必要な情報を取得します:

  • インシデント: 対人の傷病、健康への悪影響、器物破損、および/または環境への被害が生じた予想外のイベント。
  • ニアミス: 対人の病気、健康への悪影響、器物破損、および/または環境への被害が生じたかもしれないイベント。
  • ハザード: 人に対する傷害、環境の破壊、物損事故を生じる可能性があるものまたは状況。

HSE インシデント管理オブジェクト

QualityOne は、HSE イベントオブジェクトから HSE インシデント管理に関する詳細を管理する機能を提供します。HSE インシデント管理は複数のプロセスにまたがっており、以下のオブジェクトおよびオブジェクトタイプを使用します:

  • HSE イベント : 健康、安全性、環境、車両、または物的損害のインシデントを表します。
    • 疾病: このオブジェクトタイプは疾病インシデントに関する情報を保存します。
    • 環境イベント: このオブジェクトタイプは環境イベントのインシデントに関する情報を保存します。
    • 車両: このオブジェクトタイプは車両インシデントに関する情報を保存します。
    • 物的損害: このオブジェクトタイプは物的損害インシデントに関する情報を保存します。
  • 労働情報: 取得した労働情報データを表します。
  • HSE-リスクイベント: HSEリスクイベント間のジョインを表します。

HSE インシデント管理オブジェクトページレイアウト

HSE インシデント管理は、インシデントを作成・管理するため HSE イベントとオブジェクトタイプに、そして従業員および受託業者の労働時間と人数を作成・追跡するため労働情報オブジェクトにデフォルトのオブジェクトページレイアウトを提供します。オブジェクトページレイアウトをカスタマイズするか、管理者 > 設定 > オブジェクトからカスタムオブジェクトページレイアウトを作成して、適切な HSE インシデント管理オブジェクトを選択できます。

HSE インシデント管理ワークフロー

HSE イベントライフサイクルには、インシデントレコードを終了する前に、検証、調査、最終レビュー用にインシデントレコードをユーザが送信することを可能とする標準の HSE ワークフローが含まれます。標準ワークフローをカスタマイズしたり、ワークフローを作成したりすることができます。

OSHA 301、OSHA 300、および OSHA 300A ログ

OSHA 301 ログは、ドキュメントテンプレートからドキュメントを作成して、HSE イベントオブジェクトタイプレコードのフィールドから一致する値にドキュメントフィールドを入力すると生成できます。インシデントレコードに OSHA 301 ログを生成するには、関連する HSE イベントオブジェクトタイプレコードの適切な OSHA セクションに進み、テンプレートから新規ドキュメントを作成します。ログを生成すると、ログは同じ OSHA セクションに表示されます。

OSHA 300 および 300A ログは、レポートを実行して生成できます。ログはレビューして、事前設定された Excel テンプレートにエクスポートできます。

レポートおよびダッシュボード

HSE インシデント管理は Vault プラットフォーム上に構築されているため、HSE イベントオブジェクトに固有のレポート作成およびダッシュボードの機能が含まれます。HSE イベント専用レポートおよびHSE イベント専用ダッシュボードを展開するための構成移行パッケージについては、カスタマーサクセスマネージャまでお問い合わせください。

モバイルインシデント管理

HSE インシデント管理には,モバイル付属機能があり、ユーザはインシデントレコードをリモートで記録します。ためモバイルアクセスを提供してインシデントを効率的に取得できるようにします。記録が正常に行われると、管理および調査のためレコードが Vault に表示されます。

HSE インシデント管理オブジェクトのオブジェクトデータレコードを管理するには、適切なオブジェクトレベルの権限が付与されたセキュリティプロファイルが必要です。