グローバルな特性および単位を定義した後、COA 特性および単位一致バリエーションを作成し、Vault が COA 検査を処理するためのコンポーネント一致ルールを指定して照合する異なる用語および測定単位を定義できます。
Note: この機能は現在初期の利用者のみが利用可能です。詳細については、カスタマーサクセスマネージャまでお問い合わせください。
コンポーネント一致バリエーションについて
COA コンポーネント一致バリエーションは、異なる言語、資料、サプライヤーまたはサプライヤーの製造施設が 1 つのコンポーネントを定義するのに使用している類似する用語 (同義語) があると Vault に伝えます。バリエーションとコンポーネントを一致させると、各インスペクションプラン要件に対してより正確なテスト結果を生成するのに役立ちます。
コンポーネント一致バリエーションオブジェクトには、2 つのオブジェクトタイプが存在します:
- 特性一致バリエーション: オブジェクトタイプは、特性一致バリエーションに関する情報を保存します。
- 単位一致バリエーション: オブジェクトタイプは、単位一致バリエーションに関する情報を保存します。
コンポーネント一致ルール
コンポーネント一致バリエーションを作成する際に、データを解釈するために使用するロジックの定義に使用できる4つのコンポーネント一致ルールがあります
- 完全一致: 定義された特性と完全に一致する値をマッピングするために使用されます。大文字と小文字は区別されません。
- 含む: 特定の値で構成されている定義された特性にマッピングするために使用されます。
- 次で始まる: 特定の値で始まる定義された特性にマッピングするために使用されます。
- 次で終わる: 特定の値で終わる定義された特性にマッピングするために使用されます。
注: 22R1 より前に作成された Vault では、コンポーネント一致ルールの選択リストには、一致タイプと表示されていることがあります。
特性一致バリエーション
同義のサプライヤー特性を、定義したグローバル特性にマッピングするために、特性一致バリエーションを作成・管理する必要があります。
例えば、資料「Sugar」のグローバル特性の 1 つが「Moisture」であるとします。サプライヤー A は同義語特性の「Water Content」を使用し、サプライヤー B は「Water Cont.%」を使用します。両サプライヤーが「Moisture」を暗示していることを知り、2 つの特性一致バリエーションレコードを作成して、「Water Content」と「Water Cont.%」を「Moisture」にマッピングすることができます。
特性の完全一致について
Vault は、COA ファイルから正確なバリエーションを、特定の順番でグローバル 特性 にマッチングさせることができます。以下の順序は、特定の 特性に対する以下の 完全一致 の基準に基づきます:
- 見つかった特性に対する完全一致 (インスペクションプラン要件)。
- 条件 1 が実行されない場合 (完全一致が見つからない)、4 つすべてのフィールドが入力されているバリエーションを一致させます: 言語、資料、サプライヤー名、およびサプライヤーの製造施設。
- 条件 2 が実行されない場合、3 つのフィールドが入力されているバリエーションを一致させます: 言語、資料、およびサプライヤー名。
- 条件 3 が実行されない場合、2 つのフィールドが入力されているバリエーションを一致させます: 言語および資料。
- 条件 4 が実行されない場合、1 つのフィールドが入力されているバリエーションを一致させます: 言語。
- 条件 5 が実行されない場合、入力されているフィールドがなく、バリエーションテキストのみが見つかったバリエーションを一致させます。
同じ条件を満たす 2 つの一致バリエーションがある場合は、2 つの特性から一致バリエーションレコードがランダムに一致に選択されます。この機能を使用するには、特性とコンポーネント一致バリエーションにオブジェクトページレイアウトを設定する必要があります。
Note: レガシーデータモデル (21R2 リリース以前) を使用している Vault は、特定製品 (specific_product__v
) フィールドの代わりに製品バージョン (product_version__v
) フィールドを使用します。
COA 特性一致バリエーションの設定
COA 特性一致バリエーションを設定するには:
- 適切な特性に進みます。
- コンポーネント一致バリエーションセクションで作成をクリックします。
- 特性一致バリエーションを選択肢、続行をクリックします。
- バリエーションテキストを入力します。
- 任意の作業: コンポーネント一致ルールを選択します。
- 任意の作業: 資料を選択します。
- 任意の作業: サプライヤー名を選択します。
- 任意の作業: サプライヤーの製造施設名を選択します。
- 保存をクリックします。別の特性一致バリエーションを作成するには、保存 + 作成をクリックします。
単位一致バリエーション
同義のサプライヤー特性を、定義したグローバル単位にマッピングするために、単位一致バリエーションを作成・管理する必要があります。単位レコードは、測定のタイプ選択リスト値が異なる限り、重複した名前を (UoM フィールドに) 持つことができます。
例えば、資料「Sugar」のグローバル単位の 1 つが「キログラム」であるとします。サプライヤー A は「KG」、サプライヤー B は「kilo」という同義語の単位を使用しています。両方のサプライヤーが「キログラム」を意味していることを知っていれば、「KG」と「kilo」を「キログラム」に対応させるために、2 つの単位一致バリエーションレコードを作成できます。
COA 単位一致バリエーションの設定
COA 単位一致バリエーションを設定するには:
- 適切な単位に進みます。
- コンポーネント一致バリエーションセクションで作成をクリックします。
- 単位一致バリエーションを選択し、続行をクリックします。
- バリエーションテキストを入力します。
- 任意の作業: コンポーネント一致ルールを選択します。
- 任意の作業: 資料を選択します。
- 任意の作業: サプライヤー名を選択します。
- 任意の作業: サプライヤーの製造施設名を選択します。
- 保存をクリックします。別の単位一致バリエーションを作成するには、保存 + 作成をクリックします。