QualityOne Vaultsを使うと、ユーザはコメントタイプを使用してオブジェクトレコードでコミュニケーションと共同作業を行うことができます。コメントタイプは、コメント設定ページ内のターゲット QualityOne オブジェクトとコメントオブジェクトからプロビジョニングされ、ユーザメンション機能が含まれます。コメントを使うと、以下のユーザタイプ間で共同編集を行うことができます:
- 内部ユーザから外部ユーザ
- 外部ユーザから内部ユーザ
- 内部ユーザから内部ユーザ
ユーザメンションを使うと、ユーザは、効率的に共同編集できるようにコメントで特定のユーザをタグ付けすることができます。ユーザメンションは、コメントレコードでメンションされたユーザにシステムメッセージをトリガーします。必要なターゲットオブジェクトの内部ユーザおよび外部ユーザに適切な参照、作成、編集、および削除権限を設定する必要があります。オブジェクトコメントのユーザメンションは、Vault 概要メール (設定されている場合) に含まれません。
注: Vault でこの機能を有効にするには、カスタマーサクセスマネージャにお問い合わせください。
ユーザタイプの定義
QualityOne のオブジェクトのコメントは次の 2 つのユーザタイプを使用します: 内部および外部。ユーザ (user__sys
) オブジェクトの組織フィールドに値を設定することで、ユーザのユーザタイプを決定します。ユーザオブジェクトの組織フィールドの値は、内部組織と外部組織を区別します。一致共有ルールは、ユーザオブジェクトのコメントタイプオブジェクトの組織フィールドに適用され、コメントレコードのユーザタイプを決定します。ユーザオブジェクトレコードが内部または外部のいずれかと判断されると、ユーザは自身のユーザタイプ権限に従ってコメントタイプオブジェクトを操作できます。
オブジェクト機能のコメントは、ユーザタイプを定義した後に以下の方法でユーザに対して動作します:
- 内部ユーザは、適切な権限が付与されている場合、組織のすべてのコメントレコードを参照することができます。
- 外部ユーザは、自身の組織の名前に設定されているコメントレコードの組織フィールドを持つコメントレコードのみを参照することができます。
- 内部ユーザは、1 つのコメントで異なる組織の外部ユーザをメンションすることはできません。内部ユーザは、同じ組織の外部ユーザのみをメンションすることができます。
- すべてのユーザは、適切な権限が付与されている場合、自分が作成したコメントレコードを編集・削除することができます。ユーザは、他のユーザのコメントレコードを編集・削除することはできません。
- 内部ユーザ向けに内部ユーザが作成したコメントは、外部ユーザによって参照することはできません。
コメントターゲットオブジェクトの設定
QualityOne のターゲットオブジェクトにコメントを設定するには以下が必要です:
コメント設定ページ
QualityOne オブジェクトが各オブジェクト詳細レコードページにコメント機能を装備できるように、特定の QualityOne オブジェクトのコメントタイプを作成する必要があります。コメント設定ページを使用して、コメントが対象の QualityOne オブジェクトにプロビジョニングできるようにします。これはコメントタイプと呼ばれます。
コメントタイプは、[target_object_name] が QualityOne オブジェクト名を指す命名規則 [target_object_name]_comment__v で (ターゲットオブジェクトに関連付けられた) 個別のターゲットコメントオブジェクトを生成します。例えば、ターゲット苦情 (complaint__v
) オブジェクトにコメントをプロビジョニングすると、苦情コメント (complaint_comment__v
) オブジェクトがコメントタイプとして作成されます。
システム管理者または Vault 所有者のセキュリティプロファイルのみが、コメント設定ページのコメントタイプを表示、作成、削除することができます。
コメントタイプの作成
コメントタイプを作成するには:
- 管理者 > 設定 > コンポーネント設定 > コメント設定に進みます。
- 作成をクリックします。
- ターゲットオブジェクトを選択します。
- 続行をクリックします。
メッセージでプロビジョニングが進行中であることが示され、コメントタイプがプロビジョニングされるとシステムメッセージが送信されます。
コメントタイプの削除
コメントタイプに既存のコメントオブジェクトレコードがない場合にのみ、コメントタイプを削除することができます。
コメントタイプを削除するには:
- 管理者 > 設定 > コンポーネント設定 > コメント設定に進みます。
- 適切なコメントタイプグリッド項目で、インラインアクションメニューから削除をクリックします。
- 続行をクリックします。
オブジェクトページレイアウトの設定
コメントタイプオブジェクト (例: 苦情コメント (complaint_comment__v
) オブジェクト、プロビジョニングされたターゲットオブジェクト) のページレイアウトには各コメントレコードが表示され、ターゲットオブジェクトには、設定後に関連オブジェクトセクションとしてオブジェクト詳細レコードページにコメントタイプを表示します。コメントレコードでユーザメンションを許可するために、また外部ユーザに対して組織フィールドの非表示と自動ファイリングを許可するために、コメントコントロールセクションを含めるためのコメントタイプオブジェクトページレイアウトを設定する必要があります。
コメントタイプを作成後に、以下のオブジェクトページレイアウトを更新する必要があります:
- コメントタイプオブジェクトページレイアウトの場合:
- スライダーアイコンを含むコメント管理セクション () を詳細セクションに追加します。これはコメントでユーザメンションを許可するために必須です。例えば、苦情オブジェクトにコメントをプロビジョニングした場合、苦情コメントオブジェクト (
complaint_comment__v
) のページレイアウトに進みます。 - 詳細セクションからデフォルトのコメントフィールドを削除します。
- 組織フィールドを含めます。
- スライダーアイコンを含むコメント管理セクション () を詳細セクションに追加します。これはコメントでユーザメンションを許可するために必須です。例えば、苦情オブジェクトにコメントをプロビジョニングした場合、苦情コメントオブジェクト (
- ターゲットオブジェクトの場合:
- コメントタイプの関連オブジェクトページレイアウトセクションを追加します。例えば、苦情オブジェクトにコメントをプロビジョニングした場合、苦情オブジェクトのオブジェクトページレイアウトに進み、関連オブジェクトとして苦情コメントを選択します。
制限
以下の制限はコメントとユーザメンション機能に影響を及ぼします:
- ユーザはコメントレコードで少なくとももう 1 人のユーザをメンションする必要があります。
- コメント機能は、無効のオブジェクト、ロック済みオブジェクト、子オブジェクト、既にコメントオブジェクトであるオブジェクトを除くすべての QualityOne オブジェクトにプロビジョニングすることができます。
ユーザ権限の設定
以下に説明する権限に加えて、適切なオブジェクトとオブジェクトフィールドにアクセスするための適切な参照と作成の権限がユーザに付与されていることを確認する必要があります:
適切なコメントタイプオブジェクト、ターゲットオブジェクト、ターゲットオブジェクトタイプ、ターゲットオブジェクトフィールドにアクセスするための適切な権限が内部ユーザと外部ユーザに付与されていることを確認する必要があります。ユーザプロファイルの組織フィールドには、ユーザタイプを示す組織値が入力されている必要があります。ユーザをメンションするには、メンションを作成するユーザに、コメントタイプオブジェクトと必須ターゲットオブジェクトに参照権限が設定されている必要があります。
関連権限
標準システム管理者または Vault 所有者のセキュリティプロファイルで、本書に記載されたすべての手順を完了することができます。お使いの Vault がカスタムセキュリティプロファイルを使用している場合、プロファイルに以下の権限が付与されている必要があります:
タイプ | 権限 | 制御 |
セキュリティプロファイル | 管理者: ターゲットオブジェクト: 作成、編集、参照 | 新規 Vault ターゲットオブジェクトを作成、編集、参照する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: オブジェクト: コメント: 参照、作成、編集、削除 | コメントを参照、作成、編集、削除する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: オブジェクト: 組織: 参照 | 組織を参照する権限。 |